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『史上最強の台北カオスガイド101』(丸屋九兵衛) [読書(教養)]

  「小籠包は出てきません!」
  「「癒し」も「ほっこり」もありません!!!」
  「カラスミ屋さんも載ってません!!!!!」

 パワフルでエキサイティングで、クールかつヒップなカルチャーが躍動する街、台北。「そんな台北は見たくない」という方は、どうか他のガイドブックに行ってください。101項目も載ってないけど最強の台北ガイドブック。単行本(スペースシャワーネットワーク)出版は、2014年02月です。

 クールでヒップな台北を楽しむための旅行ガイドブック。全体は四つの章から構成されており、見どころがぎっしり詰め込まれています。ファンキーな写真も多数収録。パラパラめくっているだけで興奮してくるところがミソ。

 「第一章 台北を歩こう。」は、まずは西門町からスタート。

 映画館、タウゥー屋、ピアス屋(看板には「特殊部位OK 秀秀の店」)、ゲイショップ、街を彩る大量のグラフィティ、ストリート系ファッション、「やたら巧い」ラッパーがぶいぶいゆわせる街頭パフォーマンスのメッカなど。

 続いて、忠孝エリア、信義エリア、華山1914創意文化園區、松山文創園區、という具合に、台北に行ったらとりあえず迷い込んでおけ的なスポットを紹介。他のガイドブックにはあまり載ってない情報満載です。

 お次は、「なあ、ここは台北だぞ。ナイトマーケットに行かずにどうするのだ?」という煽りとともに、夜市を紹介。

 「第二章 台北を食べよう。」では、とにかく「外食産業、世界最強! 世界に冠たる肉食都市! 台北は肉の街」という有無を言わさぬ勢いで、羊肉のうまい店、鶏肉のうまい店、さらにはガチョウ・カモ・鶏モモ・鶏ムネ・ターキー・ダチョウの味の違い、カエル肉の美味さ。というか、ダチョウ肉が喰えるというのは知らんかった。

 「台北デザート界の真の王者」たる豆花、「タピオカくんが行く! カエルくんも行く!!!」ということでQQなタピオカドリンク、「見るがいい、これらの便當を!!!!! 弁当!BENTO!便當!」という気迫で便當、「最大の難関」たる臭豆腐。

 「台北の路上には、ところどころに赤いシミがある。最初は血痕かと思った」という導入で、台湾が誇る(誇ってないけど)合法ドラッグ、檳榔(ビンロウ)の話へ。街でよく見かける「半円・放射線状になったネオンサイン」は、あれは檳榔を売っているというサインだということを初めて知りました。檳榔西施のセクシー写真はないものの、看板やポスターは載っています。

 「第三章 台北を見て、読んで、萌えよう。」では、故宮博物館、宝石市、といった硬派な話題から始まり、「不要なアイテムや不要な知識の蒐集に燃えたり萌えたりするのは、我々アジア人の宿命」という謎の断定とともに、ヲタク向けショップのやや詳しすぎる紹介、「台北っ子も「知らない」とうろたえるマニアックな場所」、「台湾人の宅男魂 リスペクト!」。

 そして誠品書店、さらに何と4ページにまたがって中山地下書街の連続写真をずらりと掲載するという快挙もしくは愚挙。「書店街としては世界最長か? そんな規模に反して、いつ来ても賑わってないので心配になる」というのは、それはわしもそう思っていた。

 「第四章 台北を感じよう。」では、アメリカ西海岸ヒップホップ界で愛されたがその後消えてしまったDADAが「台北を歩けばDADAにあたる状態」だというレポート、「ヒップホップをこよなく愛する台北っ子が作った地元ブランドDSSENT」の紹介、「厳選! ライブスポット&クラブ」、そして「あなたの知らないヒップホップ大国、台湾」と題する熱い熱い紹介記事。

 さらには、章の合間にも、「華麗なる中文タイトルの世界 漢字に慣れ親しんでいる我々日本人だからこそ悶絶必至! 中文タイトルたちに打ちのめされろ!」とか、「めくるめく日本語看板の世界 ひらがな「の」の登場率は並大抵ではない!」とか、「ストリート壁画のクオリティが見る者の魂を鷲掴みにする!」とか、脳内麻薬どばどば的な写真コラムがぎっしり。

 というわけで、小籠包や足つぼマッサージの情報は載っていませんが、クールなネタが満載されたイケてる台北ガイドブック。台北リピーターの方々にお勧めします。読めばまた訪台したくなる一冊です。


タグ:台湾
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