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『星空』(幾米、ジミー・リャオ、天野健太郎:翻訳) [読書(小説・詩)]


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あの夏のことは、永遠に忘れない。
あれほどまぶしくて、あれほど孤独な星空のことは……
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 家庭にも学校にも馴染めない孤独な少女。いつも一人で黙って本を読んでいる少年。居場所がない二人が出会い、そして街を出る。台湾の人気作家が美しい配色で子供の孤独と希望を描いた絵本。単行本(トゥーヴァージンズ)出版は2017年1月です。

 台湾東部の宜蘭駅にゆくと、駅前(というか駅周辺)にジミー広場(幾米廣場)が広がっていてちょっとびっくりします。空中から吊り下げられた巨大な機関車や、鞄を手にした旅行者など、多数のオブジェがあちこちに配置されていて、みんなが楽しそうに写真を撮りまくっています。

 ジミー(幾米)の作品を手にしたことがなくても、ああこれ台湾の書店でいつも見かける、柔らかく落ちついた美しい配色のちょっと不思議で懐かしい感じがする、あの絵本だと、すぐに分かるのがすごい。

 その人気作家ジミー(幾米)作品のうち、映画化されたことでも有名な『星空』(大塊文化出版、2009年4月)がついに日本語に翻訳されました。孤独に押しつぶされそうになっている子供たちに、美しい魔法を与えてくれる一冊です。海の青、木々の緑、感情の赤、希望の黄、あらゆる色彩が語りかけてくるような絵本。陰鬱な心象光景でさえ、どこか優しさを感じさせる筆致が魅力的です。



タグ:台湾 絵本
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