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『Spレビュー#2 何かが空を飛んでいるファンブック -空飛ぶ円盤最後の夜に-』(Spファイル友の会) [その他]

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世界はおそらく
僕たちがおもってる
ようなものじゃない
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 私も参加している「Spファイル友の会」の新刊について、宣伝を兼ねてご紹介いたします。

 『何かが空を飛んでいる』(稲生平太郎)の復刊記念として制作された何空ファンブック『空飛ぶ円盤最後の夜に』です。第19回文学フリマとコミックマーケット87にて販売されました。現在は通販も含めて販売終了しています(2015年1月16日)。詳しくは以下のページを参照ください。


  【冬コミ参加と通販開始のお知らせ】
  Spレビュー#2「何かが空を飛んでいるファンブック」
  ―空飛ぶ円盤最後の夜に―
  http://sp-file.oops.jp/spf2/?p=701

 エキサイトニュースでも取り上げられました。

  『空飛ぶ円盤、ゴミ、成年男子のための『赤毛のアン』入門……
  第19回文学フリマで見つけた噂のすごい本』(近藤正高)より。

  「この『空飛ぶ円盤最後の夜に』という本を確実に入手する
  ためだけに文学フリマへ参加したといっても過言ではない」。
  http://www.excite.co.jp/News/reviewboo/20141212/E1418322517036.html


  ブログ「又人にかけ抜かれけり秋の暮」(macht)より。

  「こういうものが同人誌で出てくるというのは、なかなか、
  日本も捨てたものではない」
  http://macht.blog.jp/archives/1016433615.html


  石堂藍さんのサイトでも「〈他界〉に魅せられて」を紹介。
  http://isidora.sakura.ne.jp/ino/guide02.html#%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BCSp


 その他、読書メーターにもいくつか感想が寄せられています。

  Spレビュー#2「何かが空を飛んでいるファンブック」
  ―空飛ぶ円盤最後の夜に―の感想・レビュー
  http://bookmeter.com/b/orgbc550f8ca8


 なお『何かが空を飛んでいる』(稲生平太郎)については、単行本読了後の紹介をお読みください。

  2013年12月03日の日記:
  『定本 何かが空を飛んでいる』(稲生平太郎)
  http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2013-12-03


 以降では、一部の記事について簡単にご紹介します。


「何かが空を飛んでいる」とは何か?
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このテキストは、まだ何空を読んでいないにもかかわらず本誌を手に取ってしまった奇特な方へ、必要最低限の情報提供を試みるものであり、またすでに読んでいる方へのリマインダとして書いているつもりです。
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同人誌p.5

 「何空って、何そら?」という方でも大丈夫。最初にきちんと概要を紹介してくれます。読んだ方も、とりあえず復習しておきましょう。また、著者へのロングインタビュー(雑談)が収録されており、謎めいた著者のひととなりを知るための資料としてたいへん興味深いものとなっています。


『現代詩と円盤』(馬場秀和)
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やや奇異とも感じられる事実は、これが詩誌「ジライヤ」に連載されたということであろう。なぜ、現代詩の雑誌に長大な円盤論が載ったのか。
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同人誌p.33

 何空が詩誌に連載されたのはただの偶然ではない。そもそも現代詩の一部には、円盤はもとより、何空テイストなもの(踊る小人、エイリアン・アブダクション、メン・イン・ブラックなどなど)が堂々と登場しているのだ、と言い張ってみた。今は反省している。


『19世紀末の飛行船騒動』(ものぐさ太郎α)
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 飛行船は普通の飛行機と違って滑走路がいらないから、ふわりと着陸したり、塔につなぎ止めたりして、「僕らの町にやってくる」事が可能なのだ。(中略)「僕らの町にやってくる」。これは、他ならぬ「空飛ぶ円盤」も持っている特徴だ。
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同人誌p.41

 僕らが「空飛ぶ円盤最後の夜」をむかえているのだとすれば、19世紀末の人々は「幽霊飛行船の夜明け」のなかに立っていた。空を飛ぶ「何か」が飛行機械の形を獲得していった過程を、豊富な事例と共に紹介します。


『ジョン・キールの「間」』(ペンパル募集)
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そこではあらゆるものが一時的に未確定となり、さまざまな可能性が優劣なく重なりあう特別な領域となる。内も外もなく、真も偽も曖昧になる。
 UFOや超常現象の研究家であり作家の、ジョン・A・キールが創出する世界は、まさにこの「連結間」の感触なのである。
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同人誌p.51

 空飛ぶ円盤の「やばい」領域に踏み込んで、そこそこ無事に戻ってきた希有なUFO研究家、ジョン・A・キール。ジャック・ヴァレと並ぶ「Spファイル友の会」のアイドルについて熱く語ります。


『日本の円盤マンガレビュー』(新田五郎)
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本稿では、「SFのお約束」としての「円盤」、「宇宙人、ヒューマノイド」は極力排し、「存在するかもしれないもの」と想定して取り入れたマンガ作品を紹介して行く。
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同人誌p.58

 石森章太郎から荒木飛呂彦まで、何空テイストな円盤や宇宙人を登場させたマンガ作品をばんばん紹介。あなたは何冊読んでいましたか。


『超常幻書目録』(原田実)
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存在自体が超常現象めいた文書・書物の紹介とその概要
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同人誌p.70

 宇宙人から渡された文書、政府が隠している秘密を暴露する文書、秘密結社の謀略文書、古史古伝、異界から来た文書、幻書、偽書、怪文書。古今東西の怪しいテキストがずらーり。微妙な辛辣さが隠し味になっている紹介文も素敵。


『<他界>の住人―妖精と天狗』(中根ユウサク)
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 日本の「天狗」とイギリスの「妖精」。どちらも人間の住む世界とは違う〈他界〉の住人である。そしてどちらの国でも、心霊に関心を持つ人々によって注目されていた。
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同人誌p.79

 天狗と妖精。その関係についての考察。


『美に至る病』(渚のいん)
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 シェイヴァーとその作品の存在は、陰謀論や超常史観にハマる人々とアウトサイダー・アーティストの心情が、偏執や執着の使い方がちょっとばかり違うだけで思いのほか似通っていることを証明しているように僕は思う。
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同人誌p.80

 定本何空に収録されている『ログフォゴあるいは「岩の書」----リチャード・シェイヴァーについてのノート』を取り上げ、アウトサイダーアートと円盤世界の関係について考察。


『デコ円盤の楽しみ』(ペンパル募集)
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こういったデコ円盤がある意味「アウトサイダーアート」と呼ばれるアートのジャンルに属しているんじゃないかと考えることがある。
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同人誌p.81

 ごてごてした装飾過多なUFO。それらは、デコトラックやデコチャリと同じく、「デコ円盤」という表現なのだ。アウトサイダーアートとしてのデコ円盤に迫る。


「何空」のあと、または、あとがき
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《現象》は相対化・客観化されてしまったらお終いだから、そう簡単には気付かせてくれない。たぶん私も気付かない。そして、下火になるころに、やっと《それ》がUFOの親類であったことに気付くのだ。
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同人誌p.96

 こうして「空飛ぶ円盤最後の夜」は更けてゆく。このままUFOは消えてしまうのでしょうか。

 いや、「空飛ぶ円盤」という形を捨てただけで、「現実を引き裂くような何か」「境界線を侵犯するような何か」はやっぱり僕たちの認識のゆらぎを痛撃するかのように現実と非現実の裂け目から噴出してくるに違いありません。それは、おそらくすでに現れています。ただそう認識されてないだけ。

 フライング・ヒューマノイド、ストレンジクラフト、ヴァーチャルリアリティ、そしてシンギュラリティ(超AI)。様々な候補が挙げられるなか、会長はこう言い切ったのでありました。

 「STAP細胞がソレです!」(同人誌p.94)

 というわけで、Spファイル友の会のメンバーは、すでに始まっているに違いない次の「何か」の夜明けを待っています。空飛ぶ円盤最後の夜に。


タグ:同人誌
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