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『我ら人生のただ中にあって バッハ無伴奏チェロ組曲』(アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル、ローザス) [ダンス]

 2019年5月19日は、夫婦で東京芸術劇場プレイハウスに行ってローザスの公演を鑑賞しました。ケースマイケル自身を含むローザスの五名のダンサーがバッハの無伴奏チェロ組曲全曲生演奏にダンスで伴奏をつける上演時間120分の作品です。


[キャスト他]

振付: アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
    Anne Teresa De Keersmaeker

音楽: J.S.バッハ<無伴奏チェロ組曲> BWV 1007 – 1012
演奏: ジャン=ギアン・ケラス Jean-Guihen Queyras

出演: 
Anne Teresa De Keersmaeker
Boštjan Antončič
Marie Goudot
Julien Monty
Michaël Pomero


 舞台装置のないシンプルな空間で、チェリスト(ジャン=ギアン・ケラス)が無伴奏チェロ組曲全曲を演奏し、ケースマイケルを含むローザスのメンバーが踊るというかダンスによる伴奏をつけてゆきます。多くの時間はソロダンスですが、ときどき二人で踊ることもあり、第六番は全員が出演することに。

 曲の始めには二人の出演者が床にテープを貼るという謎の儀式。テープをぴーっと伸ばして床に貼って上から足ですっと密着させるという動きが、特にケースマイケルがやると、なぞの高揚感。続いてケースマイケルが観客の方を睨み付けて威嚇しながら(主観)両手でシンボルを作り、それから指を伸ばして次は第何番と無言で示します。この威厳と威圧に満ちた存在感がおそろしい。こわい。ただ歩いたり上着を脱いだりするだけで会場を制圧してしまいそうなパワーソース。

 後半になると驚くような演出も加わります。ケースマイケルがまず光の中で踊って観客に印象づけておいてから、光から外れて暗闇の中で踊ると、観客には見えないダンスが音楽と共に脳内再生されるとか。あれはいったいどういう魔術なのか。

 チェリストとの絡みはほとんどありませんが、演奏中の身体の向きを左右さらには背面と柔軟に変えることでフォーメーションに「参加」したり、だんだん「チェロを弾くという動作」を踊っているダンサーのようにも見えてきます。

 先週の『A Love Supreme ~至上の愛』も素晴らしかったのですが、とにかくアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル自身が踊るところを舞台で見られたという事実に興奮がおさまりません。



タグ:ローザス
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