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『ロスト イン ダンス』(勅使川原三郎、佐東利穂子) [ダンス]

 2019年8月10日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんの公演を鑑賞しました。上演時間1時間ほどの作品です。

 勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんが交替で踊ります。始まりも終わりもなく永遠に続いているダンス、という印象を受ける作品です。

 最初は勅使川原さんが踊っている時間が長いのですが、段々と出番が減ってゆき、後半はずっと佐東さんが踊っていたような気がします。最後に勅使川原さんが登場してわずかな時間一緒に踊りますが、やがて消えてしまう。舞台上に残された佐東さんは、ずっと、永遠に、ひとりで踊り続けることになるわけです。厳しいなあ、容赦ないなあ。

 細かく残像をのこしながら宙を滑る腕の軌跡。幻想的なダンスから、荒い呼吸音とともに力強く動く存在感と迫力のダンスへと、佐東利穂子さんの動きがまるでこれまでの回想シーンのように変化してゆくのが素晴らしく、いやこれむしろ走馬灯というやつではないか。というか、現世で生身で踊っているとはとても思えない、あちらで踊っているのが見えているのでは、お盆だけに、といった気持ちになってゆきます。

 終演後の挨拶で勅使川原さんは、佐東利穂子に捧げる作品、というようなことをおっしゃってました。厳しいなあ、容赦ないなあ。



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『幻想振動』(井手茂太、斉藤美音子、イデビアンクルー) [ダンス]

 2019年7月28日は、夫婦で東京芸術劇場シアターイーストに行って、井手茂太さんと斉藤美音子さんのデュオ公演を鑑賞しました。基本的に二人だけで踊る70分の作品です。


[キャスト他]

振付・演出: 井手茂太
出演: 井手茂太、斉藤美音子、エキストラ・クルーの皆さん


 コの字型にならんだ観客席に三方を囲まれた舞台。その中央あたりに、さらに六畳ほどの和室に見立てた小さな舞台が置いてあります。この周辺で井手茂太さんと斉藤美音子さんが、謎の駆け引きをしたり、関係性を探ろうとして失敗したり、がんがん踊ったりするわけです。

 登場するだけで、この人たち大真面目なのにどっかおかしい、と思わせる二人。よく見ると衣装の仕立てがかなり変だったり、あまりにも空気を読まなかったり、相手の意図を察して機敏に対応しようとして外されたり、人が戸惑う様子がはらんでいるおかしさが次々と表現されます。笑うべきところなのか微妙に悩んでしまう小さなコントも多数。斉藤美音子さんの「ウェスト! ウェスト!」というサイトスペシフィックギャグとか。

 井手茂太さんのすっとんきょーでかっこいいダンス、斉藤美音子さんのへんちくりんで優雅なダンス、相乗効果でさらにすごいことに。盛り上がる盛り上がる。これだけ二人のダンスを堪能できる公演は、もしかして初めてかも知れない。

 後半、「裸電球に照らされた和室六畳間。真っ赤なワンピースを着た斉藤美音子さんが、畳の上に寝っ転がったり這ったりしている。そこで静かにボレロが流れはじめる」というシーンが登場し、最初はもちろん冗談だと思いました。

 まさか斉藤美音子さんが、本当に、畳の上で、ボレロのメロディを踊るとは思わないでしょう。さらにエキストラ・クルーの皆さんが乱入してきて周囲を取り囲んでリズムを踊るなどとは。

 ところが困ったことに、群舞に視線が遮られて、踊る斉藤美音子さんの姿が見えません。畳の上のボレロ、というのはちょっと無理があったのではないか。と思ったら、ときどき斉藤美音子さんがマカンコウサッポウで群舞をなぎ倒してくれるので、そのときだけ見えたりするわけです。最後まで踊りきって全員で倒れ伏したときには観客席から盛大な拍手が起きました。冗談とかっこよさが一体となった名シーンでした。ちなみにその後も二人でがんがん踊るよ。すごい高揚感。



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『たんぺんしゅう』(高橋萌登) [ダンス]

 2019年7月27日は夫婦で渋谷space EDGEに行って高橋萌登さんのトリプルビル・ダンス公演を鑑賞しました。ソロ、デュオ、グループという三本立ての新作です。


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宣言通り、お腹いっぱい胸いっぱいになる作品たちです。
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高橋萌登


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・もとちゃんを堪能できまくる
・もとちゃんがすがおの振りを踊るのはレア
・すがおがもとちゃんの振りを踊るのもレア
・すがおがすがおの振りを人前で踊るのもまーレア
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菅尾なぎさ


[演目]

『PEKO』 ソロ
上演時間30分
振付・演出・出演: 高橋萌登

『なにものたち』(MWMW モウィモウィ) グループ
上演時間35分
振付・演出: 高橋萌登
出演: 越戸茜、小林利那、金森温代、神田初音ファレル、中谷友紀

『孖(マー)』 デュオ
上演時間20分
振付・演出・出演: 高橋萌登、菅尾なぎさ


 最初の『PEKO』は、“ミルキーはママの味~~”にのせて高橋萌登さんが踊りまくるソロダンス。ペコちゃんを表現しているのですが、びっくりするくらいペコちゃんではなくもっちゃん。中島みゆきでがんがん踊る。すごいテクニック、着実な振付、それなのにどこか「けなげさ」「いっしょうけんめいさ」「ひたむきさ」のようなものがひしひしと感じられて、観ていて胸がじーんとしてくるのです。

 グループMWMWに振り付けた作品『なにものたち』。はじめて「東京ELECTROCK STAIRS」の公演を観たときの記憶がありありと蘇ってきました。あのときの高橋萌登さんを思わせるダンサーと、同じく横山彰乃さんを思わせるダンサーがちゃんといて、あのときのような印象で踊っていて、これは要チェックだとあのとき思ったように思っている自分が何だか不思議。

 最後の『孖(マー)』は菅尾なぎさ氏とのデュオ、『0o。』の名コンビがかえってきました。チャイナドレス(高橋萌登が緑、菅尾なぎさが赤紫)で乱入してくる二人がパワフルで楽しい。全体的に菅尾なぎさ氏による萌登いじりが目立つ作品ですが、特にラストのアイドル振りは素晴らしい。そしてちゃんと踊ってるのにアイドルらしさを微塵も感じさせない高橋萌登さんの揺るぎないアイデンティティもすごい。ちなみに前作『0o。』の紹介はこちら。

  2016年06月06日の日記
  『0o。(スーパースリーパースリー)』
  https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2016-06-06




タグ:高橋萌登
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『幻想交響曲』(勅使川原三郎、佐東利穂子) [ダンス]

 2019年7月19日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんの公演を鑑賞しました。ベルリオーズの幻想交響曲(全曲)を踊る上演時間1時間ほどの作品です。

 とにかくひさしぶりに佐東利穂子さんのダンスを観ることが出来て感無量。前回観た『泉』では、どこか儚げで幻影のような雰囲気をまとったダンスから力強い迫力で観客を引き込む強烈なダンスへと移ってゆきましたが、今作では最初から鬼気せまるようなパワー炸裂です。

 第一楽章、勅使川原三郎さんによる短い導入の後、佐東利穂子さんが舞台に飛び出すような勢いで踊り始める。初手から恋人ではなく魔女。黒い衣装も魔性あふれ、たちまち観客を魅了してしまいます。ストレートに音に合わせて動くような珍しくもかっこいいシーンが多く、新鮮です。

 第二楽章、第三楽章は勅使川原三郎さんが踊ります。優雅に踊りながら、照明効果を巧みに使って、不気味な悪い予感を少しずつ少しずつ高めてゆくところがすごい。最後はホラー。

 第四楽章は再び佐東利穂子さんによる迫力のダンスで盛り上がります。これだけ全力で踊り続けてこれから、体力的に、どうするのかという観客の不安を吹き飛ばす勢いで最終楽章へ突入。

 最終楽章はサバトというより百鬼夜行というかゴジラvsキングギドラというか。ベルリオーズの音楽から感じられるどこか捨て鉢めいた鬱屈した若さが、明らかにもう人じゃない二人を通して動きとして放出されるその熱量。この盛りあがり。

 アクション映画とホラー映画と怪獣映画を合わせて一時間に凝縮したような、最初から最後まで見せ場のような作品なので、初めての人にもお勧めです。



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『ネザーランド・ダンス・シアター 来日公演』 [ダンス]

 2019年7月6日は、夫婦で神奈川県民ホールに行ってNDT ネザーランド・ダンス・シアターの13年ぶりの来日公演を鑑賞しました。厳選された4つの演目、2回の休憩を含む2時間30分の公演です。

 今シーズン限りで芸術監督を退くポール・ライトフットをはじめとして三名のダンサー(Alice Godfrey、Olivier Coeffard、Gregory Lau)の退団公演、その最終日ということで、花束贈呈などのイベントで大いに盛り上がりました。


[キャスト他](2019年7月6日)

Singulière Odyssée シンギュリア・オデッセイ
上演時間34分

 振付: Sol León ソル・レオン、Paul Lightfoot ポール・ライトフット
 音楽: Max Richter マックス・リヒター
 出演: 
Marne van Opstal、Roger Van der Poel、Meng-Ke Wu、Yukino Takaura、Gregory Lau、César Faria Fernandes、Chloé Albaret、Chuck Jones、Aram Hasler、Madoka Kariya


Woke up Blind ウォーク・アップ・ブラインド
上演時間15分

 振付: Marco Goecke マルコ・ゲッケ
 ドラマトゥルグ: Nadja Kadel ナジャ・カデル
 音楽: Jeff Buckley ジェフ・バックリィ
 出演:
Alice Godfrey、Meng-Ke Wu、Jon Bond、Olivier Coeffard、Gregory Lau、Sebastian Haynes、Luca Tessarini


The Statement ザ・ステイトメント
上演時間19分

 振付: Crystal Pite クリスタル・パイト
 音楽: Owen Belton オーエン・ベルトン
 脚本: Jonathon Young ジョナサン・ヤング
 出演:
Lydia Bustinduy、Meng-Ke Wu、César Faria Fernandes、Roger Van der Poel


Shoot the Moon シュート・ザ・ムーン
上演時間23分

 振付: Sol León ソル・レオン、Paul Lightfoot ポール・ライトフット
 音楽: Philip Glass フィリップ・グラス
 出演:
Madoka Kariya、Yukino Takaura、Marne van Opstal、Roger Van der Poel、Sebastian Haynes



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